今年で4回目の開催!「Mix kicks! Summer Camp in Daigo 2018」
ロンドン・クアラルンプール・東京・茨城から参加した子どもたちと一緒に、
毎年恒例の川あそびや紙芝居に読み聞かせ、花火やスイカ割り、地元大子町の子どもたちも一緒になっての木工細工、そして流し素麺など、今年も楽しい体験プログラムが盛りだくさん!
自然あふれる大子町で2泊3日を過ごした子どもたちのサマーキャンプ体験レポートです。
撮影/編集:池 了 amebic03@gmail.com
2018.8.3 (Fri)
バスで大子町へ出発!
2018年度のサマーキャンプ開催地である大子町へは、新宿・水戸の2か所から
大型バスで向かいます。
お父さんお母さんが手を振る中、みんな元気に「行ってきます!」と次々とバスに乗り込みます。
これから親元を離れた子どもたちの2泊3日の大冒険、サマーキャンプが始まります。
色んな場所から来た初めて会うお友達がいたり、子どもだけのお泊りに緊張しているせいか大人しかった子どもたちですが、バスがキャンプ場に到着する頃には、笑い声も聞こえて来ました。
キッズ・ダイバーシティーのサマーキャンプ・プログラムは、すべて日本語で進行します。
詳しくは、こちらをお読みください。
まずは自己紹介から…
公益社団法人 日本キャンプ協会派遣今年のキャンプの指導リーダー、シーナさんが、みんなに「はじめまして!」と、まずは自己紹介。
シーナさんからキャンプの説明、キャンプ場の注意点、安全確認・ルールの説明を受けます。
そして、3日間を一緒に過ごす仲間のグループ発表。今年は、大きい子から小さい子までが混じった3つのグループに別れて行動します。まずは、それぞれネームカードを制作し、キャンプ場内にある「もの」探しに出発。各グループごとにシーナさんが用意してくれた紙に書かれた『もの』を見つけるために、みんなでキャンプ場内をぐるりと一周して危険な場所を確認します。その後、ひとしきり外で遊び、おやつの枝豆を食べる頃には、グループのみんなともすっかり仲良しに。
今年のキャンプ、3グループ
あかグループ
きいろグループ
あおグループ
森のおはなし会の読み聞かせ
今年も宮川のおばあちゃんをはじめとする森のおはなし会の皆さんが、読み聞かせに
来てくださいました!
つい先程まで外ではしゃいでいた子どもたちも、紙芝居が始まるとすぐに集中してお話に聞き入り始めました。今回は、いつの間にか、こぶた、キツネ、ねこのペープサートを持った子どもたちがステージ側に立つことになり、スタッフたちに向けて皆んなで歌の発表会に。
最後は84歳になる宮川のおばあちゃんが心を込めて作ったお手玉をみんなにプレゼントしてくれました。毎年どうもありがとうございます。
ご飯だ!ゴハンだ!
キャンプ最初の晩ご飯は夏野菜のキーマカレーとキャベツとゴマのサラダ、そしてデザートはフルーチェ。
地元大子町の清流高校のお兄さんとお姉さんも配膳のお手伝いに来てくれました。
キッズダイバーシティの考える食育とは、食事そのものだけではない、テーブルマナーや食事の間のコミュニケーション、そして毎食皆んなで美味しくご飯が食べられることへの感謝です。
心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」のごあいさつ。
お家でもなく学校でもない、初めて会った人ばかりの中で食べる夕食。
皆んなモリモリたくさん食べたね!
昆虫トラップを仕掛けに
男の子たちが最高に盛り上がるイベント、昆虫トラップ。
各グループで話し合いながら、木の幹に昆虫ゼリーをしかけます。カブトムシやクワガタがとれるかな?明日の朝のお楽しみ。
1日をふりかえる絵日記
就寝前に子どもたちに落ち着いた時間を過ごしてもらうための絵日記を書くプログラム。
その日あった出来事を自分のことばで整理し自由に表現してもらいます。
グループリーダーは、子どもたちにその日にあったことなどの言葉をかけながら、子どもたち一人一人の様子をしっかり把握します。
今日はキャンプ初日ということもあり、実はちょっと緊張してた子も多かったようですね。
2018.8.4 (Sat)
おはようございます!
まだ朝靄が残る緑豊かな大子町の山間。朝食の準備に忙しいスタッフの間に咲くヒルガオの花を眺めながら6:30の起床時間とともに「おはようございます!」の大きな声が響き渡ります。
ぱちっと目が覚めた子もそうでない子も、みんなでお布団をたたみ、歯磨き、そして着替え。
今日は川遊びがあるよ。元気にたくさん遊ぼう!
朝さんぽと読み聞かせ
「いたっ、いたよぉ〜!!!」という声がして、皆んないっせいに駆けつけてみると、なんと小さなクワガタが!女の子の一人が木に登って取ってくれたそう。男の子も女の子もみんな大興奮!!他にもバッタやらカマキリ、たくさんの虫がお散歩をしている大子町の朝。飛び跳ねるバッタを捕まえようと追いかけながら、朝露がキラリと光る鮮やかな緑の中を皆んなでお散歩。
今年はグループリーダーでもある「絵本専門士」深津加代子(ふかつかよこ)さんが、子どもたち皆んなの前で朝の読み聞かせをしてくれました。都会にはない静けさの中で、「ミーンミーン」と鳴り響くセミの声や川のせせらぎ。そんな大自然の中で聞くお話は、またいつもとは違った感じに聞こえます。
そして、すっかりお腹がペコペコになったところで朝ごはんの時間です。朝からモリモリお代わりする子が続出!炊事担当のスタッフも大忙し。みんながたくさん食べてくれるとスタッフも作り甲斐があります!
食後のゲーム
朝食を終えたら、今度は皆んなで広場に集まってゲーム!
シーナさんとともにグーチョキパーゲームやじゃんけん電車などをして遊んだ後は、自由時間に。
鬼ごっこをする子、大縄跳びに挑戦する子、皆んな思い思いのことをしてのびのびと遊んで時間を過ごします。自然の中で見せる子ども達のキラキラとした表情にスタッフの大人達からも自然と笑みがこぼれます。
地元大子町の子も一緒に!
地元大子町のダンスグループ、リトルギャングの子どもたちがキャンプに遊びに来てくれました!
今日は皆んな一緒に、木工細工をしてお昼を食べた後、普段のダンスの練習の成果をみんなに披露してくれることになっています。
今日の木工細工は、自然の木の実や枝などを使った工作です。皆んな真剣そのものです。
グルーガンなどの取り扱いは清流高校のお兄さんお姉さんたちに手伝ってもらいながら、子どもたちそれぞれの個性があふれる作品がたくさん出来上がりました。
リトルギャング達のダンスショー
木工細工後は、皆んなでお昼ご飯。
食後は、地元大子町の小さい子から大きい子までいるリトルギャングのメンバーたちが、キレのあるダンスを披露してくれました。
皆んなかっこよかったよ!
キャンプ一番のハイライト!久慈川で川あそび
今年もこの時間がやって来ました。毎年一番人気のアクティビティ、久慈川での川あそびです!
地元清流高校の学生さんたちも一緒に、皆んなで準備体操をしっかりおこない
川の中へ ざぶ〜ん!!!今年もまた、わーわーキャーキャー最大の盛り上がりを見せました!!友達同士手を取り合って、皆んなで仲良く冷んやりとした水の中はとても気持ちがいいー!
プールや海での水遊びとはまた違った楽しさがある川遊びに子どもたちは、大自然に負けないくらい全開のエネルギーで遊んでいました。
スイカ割り大会
毎年恒例夏の風物詩、スイカ割り大会!
今年はスタッフが、目隠しをしている間に大きなスイカから小さなスイカにこっそりと差し替えるというイタズラを。びっくりしたかな?
岡村さん、毎年大きく甘いスイカをご提供いただきありがとうございます。
BBQそして花火大会
今日の夜ご飯は皆んなでBBQ!
地元で獲れ立て新鮮お野菜や大人気の焼そばは、ものすごい勢いで子どもたちの胃袋へと消えていきました。一日よく遊んだね!
BBQの後は、花火大会です。皆んなで線香花火などをした後に打ち上げ花火。闇夜に散るきらびやかな花火、とてもキレイだったね。
今日も一日が終了…
たくさん遊んだ本日のふりかり絵日記は、皆んな書ききれないほどたくさんのことが。明日はあっという間に最終日です。
電気を消して、さあ、おやすみなさい…
2018.8.5 (Sun)
おはようございます!
あっという間に最終日…
楽しかった2泊3日のキャンプもいよいよ今日で最後。
起きたら先ずは使ったお布団とシーツそして枕カバーに分けてお片ずけ。
男の子部屋も、女の子部屋も、みんなで協力して、キレイになりました。
それぞれ、着替え・歯磨き・荷物詰め、自分のことは自分でちゃんとできました。
そして、夏の朝のすがすがしい空気の中へ最後の朝散歩へ…。グループリーダーに最後の朝の読み聞かせをしてもらいます。
お釜でごはん!
皆んなで食べる最後の朝食は、とうもろこしご飯。今年もこの羽釜を使って美味しいご飯を炊きました。
流しそうめん大作戦!
キャンプ最後のプログラムは、地元大子町のおじさん「かっちゃん」と一緒に流しそうめんを。
かっちゃんが用意してくれた流しそうめんの台になる竹を皆んなで組み立てます。
無事に完成!
いよいよお昼ご飯です。そうめんだけでなく、みかんやミニトマト、星型のパプリカや人参などいろんなものが流れて来ます。
次々と流れてくるそうめんを一生懸命にお箸で追っているうちに、皆んないつの間にかお腹いっぱいに。
Mix kicks! Summer Camp in Daigo 2018 ~ 解散式 ~
お別れの解散式
楽しい時間がすぎるのは本当にあっという間。2泊3日一緒に過ごした仲間たちともいよいよお別れの時間がやってきました。
解散式では、シーナさんから帰りの説明があった後、2泊3日のプログラムをみんなの色んな「チカラ」で修了したことをたたえ、当キャンプ代表・小祝さんより修了証書が贈られました。
お土産には、ハウス食品さんよりみんなの大好きなカレーやお菓子をご提供いただきました。ありがとうございます。
ロンドン・クアラルンプール・東京・茨城から!
今年度も無事に2泊3日のプログラムも終了しました。
今年のキャンプに参加してくれたお友達、どうもありがとう!
「Mix kicks! Summer Camp in Daigo」2018年度は、海外からは、ロンドン、クアラルンプール、日本国内からは、 東京そして水戸の総勢17名の子どもたちが参加してくれました。
今年で4回目となったこのキャンプですが、回を重ねるごとに参加してくれている子どもたちもすくすくと大きくなっており、スタッフ一同、久しぶりに会う子どもたちの成長ぶりに目を見張るばかりです。
今年、初めて参加した子どもたちにとっては、キャンプで初めて会うお友だちと一緒に3日間、親元を離れて子どもだけで過ごすということは、とても勇気のいる大冒険だったと思います。
今年は、年齢が大きな子やキャンプに参加したことのある子たちが率先して、わからないことを初めてのお友達に教えてあげたり、小さな子の面倒を見てあげる姿が見受けられました。みんなお兄さんお姉さんになったね!
そして、子どもたちを笑顔で送り出してくださった保護者の皆さま、ありがとうございます。
今夏のキャンプは例年にない暑さで、子どもたちの健康第一を合言葉にスタッフ一同で熱中症予防に十分注意して過ごしたせいか、子どもたちに擦り傷などの怪我はあったものの、幸い大きな怪我や病気になる子もいなく無事に2泊3日を終えることができて安堵しております。
Mix kicks! Summer Camp in Daigoの指標となっている「共感力」とは、他人または他の対象の中に自分の感情を移し入れることですが、今回も色んな国や地域の子どもたちが、地元の若者や大人と一緒になって、それぞれの「意見を出し合う」「譲り合う」「助け合う」=「違いを認める」「尊重し合う」=「相手を思いやる」ことの「チカラ」が広がるキャンプとなりました。
年齢や出身地・生活環境が異なる子どもたちにとってこれからの世の中は、”ことばのチカラ(コミュニケーション)”が、とても重要なこととなってきます。
大子町という大自然に溢れた素晴らしい環境の中で、学校や家族以外で初めて会う仲間とともにコミュニケーションを取りながら活動する中、たくさんの発見や学びを経験としてさまざまな「ことば」で伝えていくこと。
そして、相手を尊重し、見た目や考え方、一人一人皆んな違ってていいのだ!と感じてもらうこと。
私たちは、その「チカラ」が、子どもたちのこれからの未来の「生きるチカラ」へと繋がっていくと信じています。
地元の方々の暖かい眼差しのもと今年も無事に楽しいキャンプを終えることができました。
キャンプ実施に際してご協力くださった皆々さま、本当にありがとうございました。
みなさまのご尽力に、心から敬意を表します。
また来年、大子町で逢いましょう!
スタッフ一同また少し成長したみんなに会えるのを待ってますよ〜!
キッズダイバーシティ
Micks Kicks!サマーキャンプ2018
運営スタッフ一同
2018 年Mix Kicks! サマーキャンプ、キッズ・ダイバーシティーの仲間たち!
Mix Kicks! Summer Camp in Daigo 2018
キッズ・ダイバーシティー主催:株式会社TNC
協力:大子町役場 NPO法人 まちの研究室(大子町) 森のおはなし会(大子町) 茨城県立大子清流高校(大子町) リトルギャングキッズダンス 船木裕美子(大子町) 木の実アート 増子久子(大子町) 流しそうめん隊長 益子勝博(大子町)
協賛; ハウス食品グループ本社株式会社 / 岡村鉄工建設(大子町)/株式会社benibana(大子町)
2018年運営メンバー
小祝 誉士夫/主催代表
高妻 野枝/澤村 建造/簗瀬 大介/青柳 暢幸
企画運営指導アドバイザー
米満 志奈子
(公益社団法人 日本キャンプ協会)
ボランティア・スタッフ
庄田 奈緒子/三木田 陽子/松田 真由子/池 了(撮影)/深津 加代子(絵本専門士)/山野井 咲里
キッズ・ダイバーシティー
運営事務局:株式会社TNC
住所:東京都新宿区箪笥町1番地 TEL:03-6280-7193(小祝・澤村)
※当キャンプは旅行業法に基づき、タビットツアーズ株式会社(観光庁長官登録旅行業第2032号)が旅行企画・実施をしています。